アレルギーってなに?
アレルギー反応にもいろいろな種類があり、一言で説明するのは難しいのですが、ここでは花粉症に代表される即時型(I型)アレルギーについて少しかいつまんで説明いたします。この型のアレルギーは『過剰な生体反応防御』と考えることができます。
われわれには外界からの有害な異物の侵入を防ぎ、これらを速やかに排除しようとするさまざまなシステムがあります。たとえば鼻から有害物質が入ろうとしたときにはその部分の粘膜が腫れて通り道が狭くなり、それ以上に中に入らないようにするのは、本来生体防御に役立つはずなのです。
ところがどうしたことか、あまり有害とはいえないもの(スギ花粉など)が入ってきただけで同じ事になり、多くの細胞が集まり、それらに由来する化学物質により局所の炎症が起きてしまいます。
この炎症に伴い、粘膜のむくみや分泌物の急激な増加がみられ、不快な症状(鼻水、鼻づまりなど)をきたします。
これがアレルギーの症状という事になります。